折り紙で作れる簡単な魚と本物の栄養

日本の折り紙は、日本人が考える以上に海外の人々を魅了しており、海外旅行の折、ホテルでチップと共に折り紙を置いておくと、その後のサービスが格段に良くなるといった話もきかれます。大抵の人が作成できる折り鶴も、よく見るとシンプルな構造ながら、種類はともかくひと目で鳥を折ったものと判るだけに、最初に考案した人のセンスが偲ばれる形状です。誰にでもすぐ折れる簡単なタイプのほか、折り紙の中には、緻密な構造の上、非常に精巧に折られている芸術的な構造を持つものも多くあり、魚の折り紙の中にも、立体的で躍動感すら感じさせるような形状になっているものもあります。子ども達にも人気がある水族館の人気者ジンベイザメや、今にも飛び立ちそうな、羽のようなヒレを持つトビウオなど、多少折り方が難しくてもマスターしたくなるような魅力的な魚の折り紙は数多くあります。最も簡単なものでは、種類不明の魚になりますが、普通の正方形の折り紙ですぐに作れるシンプルなものが有名で、子どものおもちゃが少なかった時代、たくさん折って魚の口のところに小さな磁石を入れて、魚釣り遊びをして楽しんでいたと言います。魚のほか、カニやイカ、貝類なども、立体的でリアル感を目指したものでなく、平面的な種類であれば、比較的簡単に折ることが可能ということで、小学生の夏休み自由課題などの作品として折り紙の水族館作成なども人気がありました。現代では、小学生からプログラミングの授業が行われるとかで、折り紙で課題提出が何とかなった時代に小学生だった今の大人たちは安堵しきりとなっているようです。
折り紙の良いところは、頭で考えるだけでなく、指先を動かす作業そのものが脳の働きを活発化するために良いと言われ、認知症予防にも推奨されていると言います。何らかの語句を記憶するような学習においても、自分の手でそれを記載することでしっかり覚えることができると言われています。手や指先からの刺激は脳にも良い刺激となることから、手指は第2の脳と呼ばれることもあります。同じ第2の脳と呼ばれている器官に腸もあります。どちらかが第3という訳ではなく、共に第2の脳ということで、手指と腸は、第2の座を巡ってライバル関係にあるかのような表現ですが、脳に対して果たす役割がそれぞれ違っています。手指の場合、それを動かすことで得られるほど良い刺激が脳にも適度な刺激を与え、活性化に導きますが、腸の場合は、やや複雑な経過を経て、脳内の神経伝達物質そのものに作用することで良い効果をもたらすといった働きが注目されています。
腸が第2の脳と呼ばれる理由の中には、折り紙ではなく、本物の魚が持つ栄養素が関りを持つ話も出てきます。近年、腸内フローラという用語が注目されていますが、要は、腸内にある1000種類以上もの腸内細菌が構成する複雑な微生物生態系を指す表現です。健康な人の腸内フローラには善玉菌が多いと言われ、善玉菌が多い腸内環境の良好さこそが、健康の要と言われています。代謝が良くなるから美容にも良いといったシンプルな効果のほか、アレルギーの緩和にも役立つなど、さまざまな健康効果のカギを握ることも知られるようになりました。近年、その中でも特に注目されているのが、心の健康維持にも欠かせない働きを腸が担っているという点です。過剰なストレスにさらされることで、不眠やうつ病などにかかる人が増えている現代、それらの改善に良いとされるのが、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌を促すことと言われています。セロトニンは、体内で生成することができる物質ではありますが、体内では決して作ることのできない材料を外から取り入れることが必要で、その材料が、必須アミノ酸のトリプトファンです。
トリプトファンはタンパク質を構成する必須アミノ酸の一つで、食事によって外部から取り入れる必要がありますが、そのトリプトファンほか、9種類の必須アミノ酸をバランスよく含むたんぱく質を多く含む食材の一つが魚です。魚を賞味することで、セロトニン生成に欠かせないトリプトファンを効率的に取り入れることが可能となります。トリプトファンがセロトニンになる過程では、ビタミンBの助けも必要になりますが、そのビタミンBも、魚の種類によっては多く含まれており、日常的に摂取することで、セロトニンを順調に生成させることが期待できます。さらに魚の中でも青魚には特に、DHAやEPAをも含むオメガ3系脂肪酸がたっぷりと含まれており、それも脳の健康に役立ちます。
オメガ3系脂肪酸は、脳に良い成分を持つばかりでなく、腸内フローラの善玉菌を増やし、腸の働きを活発にする役割も果たします。魚の栄養を日常的に摂ることは、脳にダイレクトに良い影響を与えつつ、第2の脳である腸にも良い効果をもたらすことになります。毎日、継続して魚を摂取するには、調理しやすい種類をまとめ買いしておくことが大事で、業務用の鮮魚を仕入れたい時のポイントとしては、サッと料理に使える鮮魚のほか、シラスなどそのまま賞味できるものや練り物なども加えることと言えます。かちりとちりめんじゃこは違う?仕入れて楽しいクイックメニュー5選も読むと良いですね。美味しく味わって、効率的に健康効果を獲得したいものです。